「通芯」(とおりしん)と書かれた
改修工事の壁の写真です
私はこれを発見したとき「ハッ!」としました
この文字の癖
無駄に達筆な明らかに
墨差し(すみさし)で書いた文字・・・
私の父の字でした(まだ生きてますよ)
父の墨出し業を継ぐ形で
この仕事に就いた私ですが
こうして過去の墨出ししたものを見ていると
非常に懐かしくなりました
いつも他職の方からは
「そんな消えて見えなくなるもの出して何が楽しい?」
などと揶揄されますが
私はその度に
父の言葉を思い出します(まだ生きてますよ)
「これが無いと建物出来ないからな」
「誇り高き大事な仕事だ」と・・・
古ぼけた
たった二文字が目に入っただけの事ですが
胸が熱くなって初心に戻りました
そう
「墨出し」は誇り高き仕事なのです
ホント??(笑)

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